Introduction

原作は、2010年に大人気の女性向けゲームブランド “オトメイト” より発売された『夏空のモノローグ』。

作品の記念日である『7月29日』には毎年SNSのトレンドを賑わせる異例の人気を誇り、
2017年にはスマートフォンでプレイできる「オトメイトセレクション」にラインアップされた。
さらにこの度、2024年7月25日にNintendo Switch版『夏空のモノローグ ~Another Memory~』の発売が決定。
同時期に、合わせて初の舞台化が決定した。

作品テーマは「それぞれの未来への想い」
昨日、明日、そして――今日。
不変のはずの、繰り返されるサイクルが、もし、何かのきっかけで狂ってしまったら。

いつもは無為にしていた繰り返しの中で、垣間見える小さなモノ。
それは停滞する『7月29日』とどう関係しているのか――。

7月29日を繰り返す、不思議なループ空間。
その時間の中で主人公たちの物語が綴られる。

Story

舞台は海にほど近い田舎町、土岐島市。
主人公・小川葵はいつもと同じように過ごしていた。

平凡な風景の中にそびえ立つ、超高層建築物『ツリー』。

30年前に突如現れ、にわかに全国を騒がせたそれも、
今やただ寂れた観光資源に過ぎない。

そんな中、葵の所属していた科学部は廃部が決定。
面々は連れ立って廃部前日である、7月29日。
『ツリー』観測へと赴く。

その日、その時、その瞬間――。

『ツリー』は歌いだし、
――7月29日は、ループを始めた。